ラグビー部 2026/8/16【練習試合】vs早稲田大学 マッチレポート
練習試合 対早稲田大学戦
8月16日(日)・アンダーアーマー菅平サニアパーク・メイン(長野県上田市)
○帝京大学21-19早稲田大学●
《BRIEF REVIEW》
菅平での練習試合。Aチームの最初の相手は、昨シーズンの大学選手権で敗れている早稲田大学。春の練習試合では1点差で帝京が逆転勝ちを収めている相手。夏時点でのお互いの現在地を測る、注目の一戦だ。
この日の菅平高原は、やや強い風が吹くコンディション。気圧の関係もあり、キックボールは想定以上に伸びていく。開始直後、帝京は自陣深くからのダイレクトタッチなどがあり、攻められる時間帯となるが、No.8ダウナカマカマのスティールでピンチの芽を摘む。帝京はテンポのいい攻めでチャンスを作るが、ラインアウトからのモールを押し切れず、相手ボールのスクラムとなる。しかし、このスクラムでペナルティをもらい、チャンスをつくると、7分、ラインアウトのロングスローをFL喜久本がうまく走り込んでキャッチし、そのままトライ(7-0)。帝京が先制点を奪った。帝京の攻撃は続き、相手ゴール前に迫るも、ここは惜しくも攻め切れない。
16分、ゴール前のスクラムでフリーキックを得ると、No.8ダウナカマカマがクイックリスタートで前進。止められ、ラックとなるが、SH西村から走り込んできたPR清水へと渡り、清水が抜け出してトライ(14-0)。
ここから、帝京はスクラムでやや押し込まれる場面があり、ペナルティからピンチを招く。22分、ラインアウトからモールを押し込まれて、トライを許してしまう(14-5)。
その後はお互い、一進一退の攻防が続く。帝京はオフサイドの反則が増えるが、No.8ダウナカマカマ、WTB松尾らの好タックル、FL喜久本、CTB福田(恒)らのスティールなどでピンチを防ぐ。SO上田(倭楓)の50:22で地域を戻したところでハーフタイム。14-5と帝京リードで前半を折り返した。
後半開始直後は、帝京のペナルティが増えるが、CTB福田(恒)、PR森山らの好タックルなどで防ぐ。後半、先に得点したのは帝京。13分、ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH西村-No.8ダウナカマカマ-FB本橋-FL甲斐(敬)と渡り、甲斐が抜け出し、走り切ってトライ(21-5)。
一気に突き放したい帝京だったが、18分、ミスからターンオーバーされ、そのままつながれ、トライを許してしまう(21-12)。その後、攻められる場面も増えるが、WTB吉田(有)の好タックルなどで防ぐ。しかし、スクラムで劣勢となり、さらにピンチを招く。25分、ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを許してしまう(21-19)。
その後、帝京がチャンスを作り、攻め込むが、惜しくもインゴール・ノックフォワードの判定で得点とはならない。さらに攻め込むが、相手のディフェンスも堅く、攻め切れない。終了間際、攻められる時間帯となるが、全員でしっかりと守り、PR布引の好タックルでターンオーバー。さらに攻められるが、FL坪根の好タックルでターンオーバーし、ボールを蹴り出してノーサイド。帝京が21-19で勝利した。
《COLUMN》
―― 当たり前を丁寧に伝えていく ――
菅平での夏合宿第1戦は、帝京が21-19で勝利しました。ただ、相手の激しい当たりもあり、帝京としてはうまくいかない時間帯もありました。
相馬監督は試合終了後、学生たちに「ラグビーの試合では、80分間のうちのほとんどがうまくいかない時間帯になることもある。それでも成長するために何をどうすべきかを考えてほしい」と語り、逆境の中でも粘り強く戦い続けることの大切さを説いていました。
さらに「苦しくても一歩一歩、前に進むとか、うまくいかなくても辛坊強く、我慢強くプレーするとか、そうしたことは、人間に元々備わっているものだと思っていた」が、学生たちを見ているとどうもそうではないと感じるようになったと言います。
また、こんな話もしてくださいました。
「日本人は昔から、周囲のものすべてに神様が宿っていて、それを意識することで身近な、ちょっとしたことにも気付ける感覚を持っていた。その感覚はラグビーにもとても大切。周囲のものすべてに宿る神様に感謝する気持ち、そういう、私たちが当たり前に思っていたことも、今の学生たちには言語化して伝えていかないといけないのかもしれません」
世代によって「当たり前」は異なるのかもしれませんが、物事の本質は変わらないはずです。「当たり前」を当たり前だと感じていない世代に、その「当たり前」をどう伝えていくか。それがラグビーとどのように関係するのか。
それが学生たちにうまく伝わったとき、何かが大きく変わるような気がします。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)









