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2025/9/27【 関東大学対抗戦A 】vs日本体育大学 マッチレポート

ラグビー部
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    関東大学対抗戦A 対日本体育大学戦

    9月27日(土)・秩父宮ラグビー場
    ○帝京大学113-7日本体育大学●

    《BRIEF REVIEW》
    対抗戦2試合目の相手は日本体育大学。秩父宮ラグビー場でのナイトゲームという、これまであまり経験したことがない環境でのゲームだが、帝京としては、前節の試合でやや甘くなってしまったひたむきさの部分で常に相手を上回る姿を見せていきたい。

    帝京は試合開始直後からエンジン全開。相手に接点で圧力をかけ、反則を誘う。3分、ラインアウトから連続攻撃。CTB大町、SH武智が前進。ラックからLO福田(大)が持ち出して先制トライを奪う(7-0)。

    13分には、スクラムから連続攻撃。BKの展開で大きく前進。ラックから、SH武智-SO本橋-PR森山と渡り、森山がディフェンスをかわしてトライ(12-0)。18分、ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智-PR森山-SO本橋-CTB上田(倭士)と渡り、上田が走り切ってトライ(19-0)。

    帝京の攻撃はさらに続く。23分、ラインアウトからモールを形成。押せないと見るや、HO沼澤が持ち出してトライ(26-0)。28分にもラインアウトからの攻撃。CTB大町が前進。ラックから、SH武智-SO本橋-WTB神田(陸)と渡り、神田がディフェンスをかわしてトライ(33-0)。32分、FB吉田(琉)がキックカウンターで大きく前進。SO本橋にパスし、本橋がトライ(40-0)。

    38分には、SO本橋とPR森山とのつなぎから大きく前進。ゴール前で相手ボールのスクラムとなるが、これを押し込み、こぼれ球をSH武智がインゴールで押さえてトライ(47-0)。41分、ラインアウトからモールを形成。HO沼澤が持ち出し、ラックから、SH武智-SO本橋-WTB佐藤(楓)と渡り、佐藤がトライ。54-0で前半を折り返した。

    後半も最初から帝京はフルスロットルで走り続ける。3分、こぼれ球をCTB上田(倭士)が拾って大きく前進。さらにNo.8平野が前進。ラックから、SH武智-CTB上田(倭士)-FL河村-WTB佐藤(楓)と渡り、佐藤がディフェンスをはじいてトライ(61-0)。

    10分、ラインアウトからモールを形成。HO沼澤が持ち出して連続攻撃。ラックから、PR上野-SH武智-CTB上田(倭士)-SO本橋-FB吉田(琉)-CTB大町と渡り、大町がディフェンスに絡まれながらもトライ(68-0)。

    ここからリザーブ組も躍動する。19分、ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH三田村-SO上田(倭楓)-FB吉田(琉)-WTB吉田(有佑)と渡り、吉田がタックルを受けながらもトライ(73-0)。続く22分、キックオフキャッチから連続でつなぐ。FL河村が大きく前進し、さらにつなぐ。最後はラックから、PR上野が持ち出してトライ(80-0)。

    直後の24分、自陣でのボール回しでミスが出て、こぼれ球を拾われ、トライを許すが(80-7)、帝京はペースを乱すことなく、やるべきことに集中し続ける。27分、キックオフから乱れたボールをWTB佐藤(楓)が拾って、ショートキックで前進。これをキープし、連続攻撃。ラックから、SH三田村-CTB大町と渡り、大町がタックルを受けながらもトライ(87-7)。

    32分、ラインアウトからモールを押し切り、HO三浦がトライ(92-7)。ここからミスも出て守る場面となるが、帝京のディフェンスは乱れない。FL河村、HO三浦らのタックルでボールを奪う。

    36分、ラインアウトから展開。CTB大町が大きく前進。つかまるも、ラックから、SH三田村-SO上田(倭楓)-CTB上田(倭士)-FB吉田(琉)と渡り、吉田がトライ(99-7)。41分、相手のハイパントのこぼれ球をキープしてつないで前進。ラックから、SH三田村-SO上田(倭楓)-FB吉田(琉)と渡り、吉田がトライ(106-7)。

    43分には、キックオフからつなぐ。SO上田(倭楓)のキックパスをWTB佐藤(楓)がキャッチして前進。HO三浦が大きく前進し、PR松原につなぐ。松原から、SH三田村へとつなぎ、走り込んできたFB吉田(琉)にパス。吉田が走り切ってトライ。

    ゴールキックも決まり、ここでノーサイド。帝京が113-7で勝利を飾り、勝点6を獲得した。

    《COLUMN》
    ―― 連続性のスポーツ(2) ――

    前回の《COLUMN》では相馬監督がよく「ラグビーは連続性のスポーツ」とおっしゃっている話を書きました。今日の試合でも、その「連続性」について考えさせられることが多かったので、前回の続きを、コラムの連続性をもって書いてみたいと思います。

    前回の再確認にもなりますが、相馬監督がよくおっしゃっているのは「ラグビーとは連続性のスポーツである。一つや二つ、いいプレーをしてもそれだけではなかなか結果にはつながらない。辛坊強く、いいプレーを連続させなければいけない。連続性が途切れるようなプレーをしてしまうと、一気にピンチになる。チャンスの場面であっても、連続性が途切れた途端にピンチが訪れる」というものです。

    一方で、この「連続性」が途切れてもあまり咎められないケースもあるように思います。それは、「一つ間違えば連続性が途切れるようなプレーをしたが、個人技でトライまで持っていった」というケースです。結果がよければ、それまでの過程もよしとされてしまう場合が多いのではないでしょうか。

    しかし、その時はたまたまトライできたとしても、別の局面、別の対戦相手で同じプレーをした場合、トライまで持って行けず、連続性が途切れてピンチになるかもしれません。

    そのような「重要局面で発芽するかもしれないピンチの芽」を今のうちに摘んでおくか、結果オーライとして見過ごすか。これは今後の成長への大きな分岐点ともなりかねません。

    今日、そうしたプレーがあったと言いたいわけではありません。大勝したゲームにも、今のうちに摘んでおくべき芽が意外にたくさんあるのではないかということです。

    このプレーは「連続性」の観点から見るとどうなのか。そんな視点で見てみると、ラグビー観戦がさらに味わい深いものになるかもしれません。

    (文/木村俊太・写真/志賀由佳)

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