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2025/10/26【 関東大学対抗戦A 】vs筑波大学 マッチレポート

ラグビー部

関東大学対抗戦A 対筑波大学戦

10月26日(日)・足利ガスグラウンド(足利市総合運動場陸上競技場)
●帝京大学14-18筑波大学○

《BRIEF REVIEW》

対抗戦第4戦は筑波大学との対戦。

先制したのは帝京。3分、CTB上田(倭士)がパス・インターセプト。そのまま走り切ってトライ(7-0)。

このあと、帝京の小さなミスが重なる。雨でボールが滑ることもあるが、ノックフォワードが続発。相手の鋭い出足もあり、何度もキックチャージを受けるなど、なかなか前進できない。

13分、ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを許してしまう(7-5)。その後、帝京は敵陣ゴール前でチャンスを掴むも、ラインアウトが安定せず、得点にまでは至らない。逆に攻められる時間帯が続くが、帝京も厳しいディフェンスで防ぐ。

必死のディフェンスが続くが、32分、相手のハイパントをキープされ、つながれ、トライを許してしまう(7-10)。しかし、帝京も前半終了間際にキックカウンターから、素早い連続攻撃で前に出る。41分、ラックから、SH武智-PR森山と渡り、森山が相手ディフェンスをかわしてトライ。14-10で前半を折り返した。

後半は開始早々に帝京がペナルティを与えてしまい、3分にPGを決められてしまう(14-13)。その直後、帝京が大きなチャンスを得るが、ミスが起こり、相手の反撃を許してしまう。一転ピンチになるも、FL河村のスティールでなんとか防ぐ。

その後、帝京にイエローカードが出され、10分間、14人になり、攻め込まれる局面となる。それでも帝京は接点での強さを見せ、カウンターラックでボールを奪う。しかし、相手のディフェンスも厳しく、なかなかチャンスが作れない。

29分、ペナルティから攻め込まれ、ラインアウトからボールをつながれ、トライを許してしまう(14-18)。

その後もディフェンスの時間帯が続く帝京。攻められても、厳しいタックルで防ぎ続ける。刻々と時間が過ぎていく中、ロスタイムにチャンスがやってくる。敵陣ゴール前まで攻め込んで、連続攻撃。しかし、相手のプレッシャーも強く、なかなか前進できない。

ラックからWTB生田が持ち出し前進。30フェーズを超える連続攻撃でゴールラインに迫るが、最後はノックフォワードの判定。ここでノーサイドとなり、帝京は14-18で敗れた。

《COLUMN》
―― すべてはここからの頑張り次第 ――

帝京は14-18で対抗戦初黒星を喫しました。

ゲームを見た方は皆さんお感じになられたと思いますが、帝京のプレー、戦いぶり自体はけっして悪いものではありませんでした。ゴールラインを背負うシーンが数多くありながらも、必死のディフェンスを見せ、何度も跳ね返しました。

相馬監督も「今シーズン、一番ハードワークできていたゲーム」と評し、学生たちの頑張りを称えました。

敗戦を無理矢理ポジティブに解釈しようということではありません。ハードワークしたにもかかわらず負けたのですから、そこには突き詰めて考えなければならない原因があったはずです。

無理矢理ポジティブに解釈するのではなく、この日の敗戦をいかに次につなげるかが大事です。

昨シーズンを思い起こしてみましょう。対抗戦で早稲田大学に完敗しましたが、帝京はそこから生まれ変わり、大きな成長を遂げ、大学日本一を掴むことができました。昨シーズン、もし対抗戦での敗戦がなかったら、「この程度の力で勝てるんだな」と勘違いしてしまい、その後の成長が緩やかなものになって、大学日本一にまで辿り着けなかったかもしれません。

すべてはここからです。この日の敗戦を糧に、次に進んで行けるか。ただ落ち込むだけで、何も変わらないか。

幸い、昨シーズンよりも早い時期に大きな刺激をもらうことができました。ここで変われるか、変われないか。しっかりと見守りたいと思います。

(文/木村俊太・写真/志賀由佳)

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