2025/8/24【 SUMMER TRAINING GAME 】vs明治大学 マッチレポート

練習試合　対明治大学戦

8月24日（日）・アンダーアーマー菅平サニアパークDグラウンド
○帝京大学28－21明治大学●

《BRIEF REVIEW》
菅平での練習試合、Aチームとしては最後のゲームとなるこの日の対戦相手は明治大学。この日も選手のコンディション等を考慮し、Aチームは40分×2本、Bチームは40分×1本で行われた。

Aチームの試合。開始早々、帝京がスクラムからチャンスを作る。3分、一度、ボールを奪われるが、相手のキックをCTB大町が拾ってFB吉田（琉）にパス。吉田が抜け出し、先制トライを奪う（7－0）。

その後、帝京は接点でも常に前に出続け、多くのチャンスを作るが、取り切れない展開が続く。スクラムは優位でペナルティを何度ももらうが、ミスもあり、なかなかスコアにまではつながらない。また、チャンスの場面でのラインアウトが乱れ、得点に至らない。

一方、相手の攻撃に対しては、FL河村らの激しいタックルで止め続ける。

32分、帝京のノックフォワードのボールをつながれ、トライを奪われてしまう（7－7）。

帝京はさらにラインアウトが乱れるが、40分、スクラムから攻める。ラックから、SH赤迫－SO本橋－CTB大町－WTB佐藤（楓）と渡り、佐藤が走り切ってトライ。14－7で前半を折り返した。

後半はいきなり帝京が得点を得る。1分、ハイパントのこぼれ球を拾って、PR森山が前進。ラックから、FLイリエサが持ち出し、大きく前進。サポートしたSH赤迫にパスし、赤迫が走り切ってトライ（21－7）。

しかし、その直後の4分、ペナルティからピンチを招き、ラインアウトから攻められ、トライを奪われる（21－14）。

さらにラインアウトの乱れやキックミスなどが続き、自らチャンスを潰してしまう。ただ、攻められるシーンも帝京は前に出るタックルやFL甲斐のスチールなどで防ぐ。

24分、ゴール前でのラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智－FLイリエサと渡り、イリエサがタックルを受けながらも手を伸ばしてトライ（28－14）。

その後、攻められる時間帯となるが、SH武智のスチールで防ぐ。ただ、攻撃時に圧力を受け、なかなか前進できない。チャンスでのラインアウトが乱れ、得点機を逃す。

42分、ハイパントが相手に入り、つながれ、トライを奪われる（28－21）。さらにここから5分のロスタイムがある中、帝京はスクラムでペナルティをもらう。ラインアウトから攻めるが、ミスが出て、逆にピンチになる。

ゴール前まで攻め込まれ、相手ボールのラインアウト。モールで攻められるが、帝京は必死のモールディフェンスで防ぎ、モールアンプレイアブルとし、ここでノーサイド。Aチームの試合は、帝京が28－21で勝利した。

《COLUMN》
―― たくさんの人たちに応援されている ――

菅平高原での夏合宿もまもなく終了です。

この日の菅平高原は朝から各駐車場が満車状態となるほど多くのファンで埋まりました。マイカーで駆けつける人以外にも、JR上田駅からバスやレンタカーでやってくる人もいます。

筆者もJR上田駅を利用して菅平高原へと向かいますが、この日、JR上田駅前のあるお店で思わぬ出来事がありました。そのお店の店員さんにこんな声を掛けられたのです。

「帝京大学ラグビー部の方ですか？　私、帝京大学の卒業生なんです。応援しています。頑張ってください。」

卒業生が全国各地に大勢おられることは当たり前なのかもしれませんが、直接、声を掛けていただいたことで、頭の中だけのイメージが一気にリアルなものになりました。そして、きっと同じような思いで応援をされている方々が、全国各地におおぜいいらっしゃるだろうことに思い巡らされました。

「Enjoy＆Teamwork」の「Team」の概念は、私たちが思っているよりもはるかに大きなものなのかもしれません。

JR上田駅前のお店の方はじめ、たくさんの方々に応援されていることを学生たちにもぜひ知ってほしいと思いました。

（文／木村俊太・写真／志賀由佳）

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