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2024/6/16【 第13回関東大学春季交流大会 】vs早稲田大学 マッチレポート

ラグビー部
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    第13回関東大学春季交流大会A 対早稲田大学戦

    6月16日(日)・早稲田大学上井草グラウンド
    ○帝京大学60-7早稲田大学●

    《BRIEF REVIEW》

    春季交流大会最終戦の相手はここまで全勝の早稲田大学。帝京はこの試合に勝てば、春季交流大会の優勝が決まる。
    開始直後はミスもあり、攻められる時間帯もあるが、堅い守りで防ぐ。その後、スラクムでペナルティをもらうところから、帝京が攻撃に転じる。
    7分、ラインアウトから連続攻撃。ラックからSH李-FL青木と渡り、青木が前進して先制トライを奪う(7-0)。しかし、この後、ペナルティから守る時間帯になる。ミスも重なりピンチとなり、14分にはラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる(7-7)。
    だが、この日の帝京は攻守で前に出続ける。19分、相手のペナルティから、FL青木がクイック・リスタート。そのまま前に出て、トライを奪う(14-7)。その後、ペナルティが重なるなど、攻められる時間帯になるが、No.8ダウナカマカマの好タックルなどもあり、帝京が攻めに転じる。
    LO鈴木がジャッカルしてボールを奪うと、SH李が前方へキック。これが50:22となり、チャンスを作る。31分、ラインアウトからのモールが崩れ、ペナルティのアドバンテージをもらいながら攻める。HO當眞、No.8ダウナカマカマが前進。ラックから、SH李-FL青木-CTB上田-FB神田-WTB生田と渡り、生田が走り切ってトライ(19-7)。
    その後、自陣ゴール前でピンチになるが、FB神田のインターセプトでピンチを脱する。
    39分には、スクラムからBKへ展開。CTB久木野が前進。ラックからSH李-LO鈴木-SO本橋-FB神田-WTB生田と渡り、生田が走り切ってトライ(26-7)。
    この後、ペナルティが重なり、ピンチとなるが、CTB久木野、CTB上田の好タックル、FL青木の素早いディフェンスなどで守り切り、26-7でハーフタイムを迎えた。
    後半も帝京は堅いディフェンスを見せる。一進一退の攻防となる中、CTB久木野、No.8ダウナカマカマ、FL青木らが好タックルで相手の攻撃を防ぐ。
    得点が動いたのは15分。ラインアウトからモールを押し込み、HO當眞がトライ(33-7)。
    ここから帝京が怒涛の3連続トライを奪う。17分、キックオフからつなぐ。HO當眞が前進。ラックから、SH上村-CTB久木野-SO本橋-CTB上田-FB神田-WTB生田-No.8倉橋と渡り、倉橋がディフェンスをはじいて前進し、そのまま走り切ってトライ(38-7)。
    さらに直後の19分、キックオフのボールはミスするも、PR平井の好タックルでターンオーバー。CTB上田が前進。SO本橋のキックはチャージされるが、ボールはうまくSH上村に入り、上村が前方へキック。WTB山本が追い付き、走り切ってトライ(43-7)。
    この後、攻められる場面もあるが、WTB生田の好タックルなどで防ぐ。
    26分には、SO本橋がPGを決め、46-7とする。
    だが、この直後、LOに回ったダウナカマカマが危険なタックルでレッドカードをもらってしまい、帝京は一人少ない人数で戦うことになる。それでも帝京は、攻守において運動量を増やし、その少ない人数を感じさせない戦いを見せる。
    ピンチになるも、CTBに回った生田、PR清水らの好タックルで防ぐ。そして、36分。ラインアウトから連続攻撃。ラックからSH上村-FL青木と渡り、青木がタックルを受けながらも前進し、そのままトライ(53-7)。
    攻められる時間帯もあるが、好タックルを連発し、全員で守り切る。
    46分、No.8倉橋、PR清水が前進。ラックからSH上村-HO知念と渡り、知念がタックルを受けながらも前に出てトライ。帝京が60-7で勝利し、春季交流大会Aグループでの優勝を決めた。

    《COLUMN》

    ―― Enjoy & Teamwork ――

    帝京は、春季大会最終戦に快勝し、勝点22で優勝することができました。前節、明治大学と引き分け、この日はその明治大学に勝っている早稲田大学との試合。これまでの結果から、多くの人が接戦を予想したと思いますが、結果は60-7で帝京が勝利しました。

    この日、普段のインタビューでは冷静な受け答えをすることが多い青木恵斗キャプテンが、試合後の興奮冷めやらぬ中、筆者と目が合うなり「今、インタビューお願いします」とうれしそうに近づいてきてくれて、自身の思いの丈を一気に話してくれました。

    中でも一番熱く語ってくれたのは、自身が日本代表合宿でチームを離れていたことに対するチームへの影響、そして現在、チームに帰ってきて一緒に過ごしていることで深まっているチームメイトたちとのコミュニケーションについてでした。

    やはり、チームには大黒柱が欠かせません。その大黒柱が戻ってきて、前節の試合で危機感を募らせ、チーム内のコミュニケーションを増やしたことで、前節とは違って、チームとして「つながりのある」プレーが随所に見られるようになりました。

    また、青木キャプテンは「前節の引き分け後、去年の4年生たちからメッセージが届き、それが迷いを吹き飛ばしてくれた」とも語ってくれました。

    大黒柱が戻り、チームが「Enjoy & Teamwork」を取り戻しました。しかも、OBたちとの「Teamwork」も加わり、大きな「One Heart」(江良颯・前キャプテンが掲げた昨年度のチームスローガン)が戻ってきました。

    昨年度の経験豊富な4年生が大量にいなくなった(=経験値の少ないメンバーでチームを構成せざるを得ない)今年度のチームに対して、新チームの活動開始当初、危機感を抱く人も少なくありませんでしたが、少なくともここまではチームとしてのいい底上げができているのではないでしょうか。

    ただし、本当の勝負はここからです。

    前節、そしてこの日の試合で、帝京はチームとして大きく成長できました。この成長を今後も続けていけるか。一部の人だけでなく、全体がつながりを持って成長していけるか。

    「Enjoy & Teamwork」の今後のさらなる進化に注目です。

    (文/木村俊太・写真/志賀由佳)

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