学生や企業の方へ

大学院進学を考えている方へ

帝京大学 医療技術学部 視能矯正学科 視覚情報研究室では,眼科の検査技師である視能訓練士がメインとなって,私たちの眼が持つ力 (視機能) の謎を解明し,医学の進歩に貢献しています.『研究』と聞くと,難しそうなイメージがありますが,スマートフォンやゲームなど,皆さんにとっても身近なものも,眼にどのような影響を及ぼすのか考えたら,それは研究になり得ます.

疑問を疑問のまま放置せず,何故?を突き詰めて,解明するのが研究です.大学院は,教科書に書かれていないことを自らの手で開拓し,新たな知識を発見する冒険の場です.研究はただの専門的な活動ではなく,私たちの好奇心や疑問を満たすための旅でもあります.

私たちの研究室は,個々の視点や考えを大切にし,皆さんの疑問や好奇心を形にするサポートをします.共に学びながら未踏の知識を探求し,視機能の謎を解き明かしましょう.新しい発見のための舞台として,皆さんの積極的な参加をお待ちしています.

視能矯正学科研究室の特色

本研究室のミッションは,誰もが見え方に困らない社会を実現するため,視覚に関連した研究を行い,科学そして医学の時計の針を進めることです.しかし,科学と医学に貢献するだけでは,研究室として片手落ちです.次世代を担う視能訓練士のリーダーを育てることも本研究室の重要なミッションであると考えています.

視能訓練士は,年間800人強誕生していますが,大学院へ進学する学部生はそのうち1~3人程度 (0.1%~0.4%) です.医療系全体での大学院進学率は4.8%のため,相当低いのが現状です.このままでは,後進を指導する人材が極少数となるだけでなく,リーダーにかかる負担の増大によって,いずれは指導者がいなくなる…そんな最悪のシナリオも十分考えられます.本研究室では,最悪の未来を回避するため,研究だけでなく,人材育成にも力を入れています.

大学院生の研究テーマと業績

視覚情報研究室では,帝京大学の教育理念である,自分流を実現するため,大学院生の自主性を尊重し,大学院生自らが興味・関心を持った研究テーマをサポートしています.

年度                 主な研究テーマ
2023眼疲労を短時間で緩和させる方法の探索
2022VR空間と実空間における眼位の整合性評価
2021近赤外光の固視目標を使用した暗所視での経時的な屈折度測定
2021眼位と眼球屈折度が読書能力に与える影響
2020デジタルデバイス使用前後の両眼視機能と眼球高次収差の変化
2020不同視弱視患者における不等像視の評価
2020年以降における大学院生の研究テーマ
修了生の進路

2020年以降,本研究室では4名の大学院生が修了し,新たな道を歩んでいます.

業種仕事内容就職先
ヘルスケア研究開発,マーケティングなど株式会社 Contact,OUI Inc.,
研究・教育研究開発,教育など帝京大学,東京医薬専門学校