帝京大学の文化財保護活動

帝京大学文化財研究所

1986年6月、帝京大学からの寄付金を基本財源として笛吹市石和町に財団法人山梨文化財研究所が設立されました。主な事業は遺跡の発掘調査と文化財の保存修復で、各種研究会やシンポジウムを通じて様々な成果をあげてきました。

その後2012年の財団法人に関する法改正によって、財団法人山梨文化財研究所は公益財団法人山梨文化財研究所と帝京大学文化財研究所に分かれて再出発をはかることになりました。帝京大学文化財研究所では文系と理系が融合し、歴史学や考古学・文化財科学などの学際研究を行いながら様々な調査研究活動を行っています。

現在は国際的な文化財保護活動に注力しながらも、山梨県立博物館・山梨県立考古博物館や地元自治体と連携し、地域の文化遺産保護に貢献しています。

帝京大学やまなし伝統工芸館

財団法人山梨文化財研究所の設立後、地元関係業界からの要請を受けて、1988年に文化財研究所と同一敷地内に登録博物館「やまなし伝統工芸館」が開館しました。「伝産まつり」などの各種イベントを通して山梨県の伝統工芸品産業の振興や文化財保護思想の涵養に貢献してきました。

帝京大学文化財研究所の設立を契機に2013年に帝京大学に移管され、「帝京大学やまなし伝統工芸館」として再出発をはかることになりました。

ミュージアム甲斐ネットワークを通じた山梨県内の博物館との相互協力や、博物館実習の受入など積極的な博物館活動を展開しています。

山梨県内で伝統工芸品を包括的に扱う施設は類を見ず、特に山梨県内の小・中学校からは年間2,000人以上の校外学習を受け入れています。